早朝覚醒とは、夜が明ける前など、本来の起床時間よりも早い時間に目が覚めてしまう症状です。
『早寝早起きは良い事』ってイメージがありますが、実際の所どうなんでしょうかね?
一般的に早寝早起きは健康的とされており、「朝早くに目が覚めるのはいいことなのではないか?」と考える方もいるかも知れません。しかし、適度な睡眠は心身に休息を与えるために必要な事です。
眠りたくても眠ることができないというのは大きなストレスになります。そして、夜中に目が覚める中途覚醒と比べると、早朝覚醒は再び寝付くのが難しい場合が多く、ストレスが溜まり易いのが特徴です。
早朝覚醒を引き起こす原因とは?
早朝覚醒を引き起こす主要な原因の一つが、体内時計のサイクルの乱れです。
通常、人間は体内時計のサイクルにより就寝時間や起床時間をコントロールしています。
しかし、なんらかの影響で体内時計のサイクルが狂ってしまうと夜遅くまで眠れなくなったり、朝早くに起きてしまったりということがあるのです。
この症状が酷くなると、早朝覚醒や入眠障害に繋がります。
体内時計のサイクルは24時間よりも長く、個人差はありますが24時間10分から25時間の範囲内の方が多いとされています。しかし、体内時計のサイクルは加齢によって短くなり、場合によっては24時間よりも短くなることもあります。
そして、体内時計のサイクルが24時間よりも短くなると、早朝覚醒の症状を引き起こしやすくなってしまうのです。
お年寄りが早寝早起きなのは、この体内時計のサイクルが加齢によって短くなった影響ですね。
早朝覚醒の対策
体内時計のサイクルの乱れが早朝覚醒の原因となっている場合、その乱れを治してあげる必要があります。
日中に日光に当たると体内時計のサイクルは整えられるとされているので、日光浴を毎日の習慣に取り入れてみるのもいいでしょう。また、食事を毎食同じ時間に摂るように心がけることも大切です。
体内で食物を消化する時間帯が変わってくると、体内時計のサイクルが乱れる可能性があります。
早朝覚醒は寝室の環境が原因になっている場合もあります。
例えば、早朝に窓から朝日が差し込んでいたりすると、その光が刺激となって早朝覚醒を引き起こすことがあるのです。
そのため早朝覚醒を改善したい、朝もぐっすり眠っていたいという方は遮光カーテンなどを使用し、朝になっても窓から朝日が差し込まないように対策を行うといいでしょう。
遮光カーテンには等級があり、99.99パーセント以上の遮光率を誇る1級の遮光カーテンを使用すれば、日中でも部屋はほとんど真っ暗な状態になります。
また、家の生活音や車の走行音など、騒音が原因となって早朝覚醒になってしまうこともあります。
そうした環境で暮らしている方は費用はかかりますが、扉や壁の防音などの騒音対策を施すのも有効です。