普段から寝不足という方の方が、肥満になりやすいという事を知っていますか?
どうして寝不足だと肥満を引き起こすのでしょう?
寝不足が原因で肥満になりやすいと分かっていても、忙しくてなかなか十分な睡眠時間を取れないことも多いのはないでしょうか?
そんなときのために、寝不足でも肥満にならないようにするにはどうすれば良いかもあわせて見てみましょう。
寝不足による肥満~理由1はホルモンバランスの変化
生活習慣が不規則になりがちな本人の気質というよりも、寝不足によるホルモンバランスの変化が強く影響しています。
食欲はレプチンという食欲を抑制するホルモン、グレリンという食欲を促進させるホルモンによってコントロールされているのですが、寝不足の方はレプチンの数値が減り、グレリンの数値が高くなってしまうのです。
そのため、寝不足の方は食欲が非常に強くなり、食事量や間食の回数も増えてしまいがちになります。
寝不足による肥満~理由2は脂肪燃焼効率の悪化
寝不足によって太るのは食欲が増進されることに加え、脂肪が燃焼し難くなってしまうということも影響しています。
寝不足とは自律神経のバランスが乱れており、体が本来持っている機能が損なわれた状態です。
また、筋肉の成長に必要となる成長ホルモンがあまり分泌されないため、筋力量が少なくなりやすく、基礎代謝も下がりがちになります。
そのため脂肪燃焼を効率的に行うことができず、8時間の睡眠を取った方と5時間しか睡眠を取らなかった方では脂肪燃焼効率に約1.5倍の差が出るということが実験によって分かっています。
カロリー制限などのダイエットを行っているのに、中々効果が表れないという方は寝不足が原因になっている可能性があります。
寝不足による肥満~理由3はインスリン
また、寝不足になると、糖分を脂肪に変える働きを持つインスリンが血液中に残りやすくなるとされています。
インスリンが血液中に残ったままだと、体の中の糖分がどんどん脂肪に作り替えられてしまうため、グレリンによる食欲促進効果に耐え、食事を制限しているにもかかわらず太ってしまうことになります。
肥満対策
寝不足による肥満の対策としては、炭水化物の量を控える方法などがあります。
近年では炭水化物ダイエットなどがよくメディアで取り沙汰されていますが、炭水化物というのは糖分を大量に含む非常に太り易い食材なのです。
また、炭水化物にはグレリンの発生を促進させるという働きがあります。
炭水化物の量を減らすことでグレリンの発生量を抑えれば食欲をコントロールできるようになり、糖分の摂取量を減らせばインスリンによる糖分の脂肪への変化の影響を最小限に抑えることが可能になります。
その他、日中の運動も肥満解消には効果的です。
寝不足の状態では燃焼効果が下がっていますが、適度な運動には食欲を抑制する効果があります。
どうしても食べ物が欲しくなった時は軽くジョギングをしてみるといいでしょう。