「眠りが浅い」、「眠りが深い」って表現をよく聞くと思いますが、
そもそも睡眠に「浅い睡眠」や「深い睡眠」といった種類があるのでしょうか?
「レム睡眠とノンレム睡眠は何が違うのか?」の記事で少し触れましたが、
実は「ノンレム睡眠」には4段階深さが存在します。
夜中にすぐ目が覚めてしまう人は、
このノンレム睡眠の深さが浅い人だと考えられます。
そこで、今回はノンレム睡眠と睡眠の深さについて説明します。
ノンレム睡眠と睡眠の深さの関係
ノンレム睡眠の場合、脳がどの程度休息しているかによって4段階に分ける事が出来ます。
第一段階は最も浅い睡眠であり、
授業中や、電車の中で座ったまま眠っていたりするのがこの状態です。
この第一段階では、多少の物音でも簡単に目が覚めてしまいます。
第二段階の睡眠になると、
睡眠中に首を保持する事が困難になり、座ったまま眠ることが出来なくなってきます。
電車の中で、隣の人に大きくもたれ掛かって眠っている人などは、
この第二段階の睡眠であると言えます。
第三、第四段階になると完全に「熟睡」状態になり、
多少の事では目が覚めません。
この第三、第四段階の睡眠中に無理やり目を覚まさせると、
外の光がまぶしく感じたり、一度起きたはずなのにまだまだ眠たい・・・・
と言った状態になったりします。
つまり、睡眠の深さ=目覚め易さ(目覚め難さ)という事になりますね。
睡眠の深さと目覚めの関係 ~朝気持ちよく起きるには?~
図のように、私たちは
レム睡眠⇒ノンレム睡眠(第一段階)⇒・・・⇒ノンレム睡眠(第四段階)
と、浅い睡眠と深い睡眠を繰り返しています。
夜中にすぐに目が覚めてしまうという方は、
レム睡眠中、又は第一段階のノンレム睡眠が続いている状態であり、
「浅い睡眠」が続いていると考えられます。
逆に毎日ぐっすり眠れているという方は、
第三、第四段階のノンレム睡眠である「深い睡眠」を、
しっかりと取れているという事になります。
また、睡眠の深さ=目覚め易さ(目覚め難さ)であると説明しましたが、
寝起きが悪い人は、「深い睡眠」である、
ノンレム睡眠中に目が覚めてしまっている人。
朝すっきりきちんと起きられる人は、「浅い睡眠」であるレム睡眠中、
又は第一、第二段階のノンレム睡眠中に目が覚めている人だと考えられます。
睡眠の深さと脳の休息の関係
「レム睡眠とノンレム睡眠は何が違うのか?」の記事で、
ノンレム睡眠の役割は、主に『脳を休息させる』事だと記載しましたが、
脳の休息はノンレム睡眠の深さに関係しています。
ノンレム睡眠が第一段階のように浅い睡眠の場合は、
目が覚めやすい反面、脳の休息も少なくなります。
第三、第四段階のように深い睡眠の場合は、
目覚めにくい反面、脳もしっかりと休息できています。
以上のことから、
昼寝など一時的に休息を取る場合は、(すっきりと目が覚める)「浅い睡眠」を取り、
「深い睡眠」となる前に起きるのが良いと考えられます。
また逆に、夜しっかりと眠る時は、
脳が十分休息できる「深い睡眠」を取る事が大切になります。
深い睡眠を取りたいが、なかなか眠れないといった方は、
サプリメントなどの補助食品を利用するのもアリでしょう。
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