寝不足になると基礎体温が高くなる? | 寝不足と基礎体温の関係について

寝不足になると様々な変化が現れますが、その変調の1つとして基礎体温の変化があるって知っていますか?

寝不足になると基礎体温が不安定になる

一般的に、寝不足の場合は体温が高くなることが多い傾向にあります。

それは、寝不足になるとめまい、吐き気、頭痛などのさまざまな体調不良が起こり易くなり、それらの諸症状を抑制するためにエネルギーを使わなければならなくなるためです。

そのため、寝不足が原因となって発熱を覚えるという方もいます。



寝不足による発熱

寝不足による発熱

寝不足による発熱のほとんどはストレス性高体温症(心因性発熱)に分類されます。

ストレス性高体温症とは明確な原因がはっきりしない発熱のことであり、医者から風邪と診断されることも多いです。

しかし、寝不足による発熱は風邪ではないので解熱剤を飲んでも効果はなく、原因不明のまま慢性化してしまうこともあります。

最近あまりグッスリと眠れておらず、発熱がある方は寝不足を疑ってみた方がいいでしょう。

 

寝不足による体温の低下

寝不足による体温の低下

発熱とは逆に、寝不足によって体温が低くなることもあります。

寝不足になると交感神経と副交感神経という自律神経のバランスが崩れてしまうため、体の機能が上手くコントロールできなくなり、それが体温の低下として現れる場合があるのです。

体温低下が慢性化すると低体温症にかかる可能性が高まります。

また人間は体温が1℃低下するだけで免疫力が40パーセント近く低下するとされており、さまざまな病気にかかり易くなってしまいます。

 

良く眠るためにはどうすれば良いか

良く眠るためにはどうすれば良いか

夜中は休息期であり、体を休ませる必要があるので体温は低くなります。

また、体温は眠っている時は更に下がり、眠りが深くなるノンレム睡眠や徐波睡眠では更に下がり幅は大きくなります。

質の良い睡眠を取り、体から効率的に疲れを取るためには睡眠中の体温のコントロールが必要です。

 

夏場は暑いので、クーラーを付けっ放しにして眠っているという方も多く見られますが、クーラーで室内温度を下げた状態だと体温調節機能が上手く働かなくなるので注意が必要です。

眠り始めはスムーズに眠りにつくことができるものの、目が覚めても疲れが残ったままということが多々あるため、質のいい睡眠を取るためにはクーラーはタイマー設定にし、眠っている間は体が冷えないようにするなどの工夫が必要です。

 

睡眠前に適度な運動を行うと、運動によって上昇した体温が睡眠によって低下していくため、眠りに入り易くなり、かつ、深く眠れるようになります。

微温湯や足湯なども効果的ですが、あまり体温を上げ過ぎると興奮して眠れなくなる可能性もあるので注意しなければなりません。

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