“キーン”とした音が耳の遠くの方で鳴り響く―いわゆる耳鳴り。
実はこれってほおっておくと、難聴を引き起こしてしまう原因だとも言われているのをご存知でしょうか。
そしてこの耳鳴り、実は寝不足によって引き起こされる人が今多発しているんです。
今回は寝不足による耳鳴りについて、気になるあれこれご紹介していきたいと思います。
実は種類がいくつかある耳鳴り
耳鳴りと一言でいっても、様々な種類があるのをご存知でしょうか?
冒頭では、“キーン”と表現しましたが、他にも“ピー”というような電子音のような高温もあれば、ザーザーといったテレビの砂嵐のような雑音もあるんだとか。
ですので、一概にこの音こそ耳鳴り!というようなものはないんですね。
耳鳴りはその大半を“自覚的耳鳴”と呼び、実際には音が聞こえない(=ない)もの。
自分には聞こえるのに周りには聞こえないもののことを言うんですね。
ちなみに自覚的耳鳴の他にもう一つ、他覚的耳鳴というものもあります。
こちらの場合は血液だったり自分の呼吸、他にも心臓のどきどきなんかが聞こえるというものなんですよ。
じゃあ耳鳴りはどうして起こってしまうの?
通常であれば起こりえない耳鳴り。では一体何が原因で起こってしまうのでしょうか。
その原因は実は本当に様々あって、複雑にいくつもの原因が絡まり合っているなんてこともあるようです。
耳鳴りの主な原因とは?
- 耳が病気を患っている。
- 脳が病気を患っている。
- 血圧によるもの。
- 動脈硬化によるもの。
- 生活習慣病(例:糖尿病)
- 疲れ
- ストレス
- 寝不足
- 自律神経失調症
- 気圧
等など
他には年齢によって耳鳴りが生じると言ったこともあります。
いわゆる老人性難聴と呼ばれるもの。この場合は年を重ねたことによって耳の機能が衰えたことが原因とも言われています。
どうして寝不足になると耳鳴りがするの?
では、どうして寝不足が耳鳴りを引き起こしてしまうのでしょうか。
これには実は自律神経が関係しているといいます。
こちらのサイトでも何度か触れましたが、寝不足が続いてしまうと自律神経のバランス(=交感神経と副交感神経)が乱れ、その結果として耳鳴りが発生しやすくなるんだといいます。
その他にも、寝不足が続くとストレスがたまりやすくなり、それが耳鳴りを引き起こすとも言われているんですね。
一概には何が原因!とは言いきれないのが難しいところでもありますよね。
ストレスによる寝不足が心配なら専門医の受診も考慮して
寝不足が原因なら、じゃあしっかり睡眠をとるようにしよう!そう思ったとして、物理的にそれが可能なのであれば問題ありませんよね。
例えばゲームのやりすぎだったならちょっとお休みをすればいいだけの話。
ですが、ストレスが原因で寝不足が続いているのであれば注意が必要です。
いざじゃあしっかり睡眠をとろうと思っても、なかなかストレスを解消しない限りは難しいですよね。
ベッドの中で深く考え込んでしまう人もいるでしょう。
こういったストレスによる寝不足が続いてしまう場合に注意してほしいのは、メニエール病や突発性難聴などの病気です。
いずれにしても、たかが耳鳴りと思わないことが大切です。
思い当たるフシがある場合はまずは睡眠不足の原因を探ってしっかり解消すること。
それが難しい場合は、専門医の受診をすぐにするようにしましょうね。