睡眠薬はやっぱり危険なのか?睡眠薬の副作用の危険性について考察

睡眠薬も他の薬と同様に、副作用を生じる危険性があります。

睡眠薬の副作用とはどのようなもので、どのような危険性があるのでしょうか?

睡眠薬の副作用は、高い催眠作用が脳に働きかけるという性質上起こることなのです。

睡眠薬を使用する際には医師の指示を守ることはもちろんのこと、服用期間中は自身の体調管理にも普段より気を配る必要があると言えるでしょう。



睡眠薬の長期間の使用は危険

睡眠薬の副作用として代表的なものが睡眠薬依存症です。

人間の体には免疫力というものがあるため、薬を使い続けると免疫ができて効き目が弱くなります。

睡眠薬も長期間に渡って服用していると効き目が弱くなるため、日に日に服用量が増えてしまうということが起こりがちです。

 

 脳への負担

睡眠薬を大量に服用すると脳に負担がかかり、頭痛、眩暈、吐気などを覚えることが多くなります。

精神的にも不安定になり、ちょっとしたことで落ち込んだり、激しい不安感に苛まれるようになり、ひどくなると幻覚や幻聴を引き起こす場合もあります。

 

 睡眠薬と軽度の記憶障害

睡眠薬依存症の方の中には軽度の記憶障害を患っている方も多いです。

記憶障害は痴呆症とは異なり自分の名前などを忘れてしまうということはありませんが、直前の行動や行動の目的を忘れてしまう、いわゆるド忘れが頻繁に起きるようになるため、学生や社会人にとっては非常に悩ましい症状と言えるでしょう。

 

 睡眠薬で死に至るかも?

睡眠薬には脳に働きかけて眠りを促すという作用がありますが、刺激が強いと呼吸に必要となる呼吸中枢神経が麻痺してしまう場合もあります。

睡眠薬の副作用による死亡例としては呼吸中枢麻痺が最も多く、注意しなければならないものです。

 

 肝臓への負担

睡眠薬は脳だけではなく肝臓にも負担をかけることになります。

睡眠薬とアルコールを同時に摂取すると相乗効果によって肝臓に大きな負担がかかるので注意が必要です。

 

副作用が強く表れる睡眠薬とは

睡眠薬は服用量の他、服用する睡眠薬の種類によっても副作用の起こり方は変わってきます。

睡眠薬の内、もっとも副作用の危険性が高いのはバルビツール系睡眠薬で、次いでベンゾジアゼピン系睡眠薬、非ベンゾジアゼピン系睡眠薬となっています。

メラトニン受容体作動薬は脳のホルモン分泌の促進や抑制によって間接的に眠気を促すという性質上、副作用の心配はほとんどありませんが、その分、催眠作用は低くなっています。

睡眠薬は不眠症の程度に応じ、服用量や種類を適切に使い分けることが大切です。

また、最近は気軽な気持ちで睡眠薬を使用している方も多いので、可能な限り睡眠薬を使用せず眠れるように努力することも健康のためには必要となります。

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