睡眠に効果があると噂のグリシンについて、調べてみました。
本当に睡眠に効果があるのでしょうか?
まずグリシンとは、体内で合成可能な非必須アミノ酸の一種です。
グリシンやDNA(デオキシデオキシリボ核酸)、RNA(リボ核酸)、全身に酸素を運ぶヘモグロビン、筋肉収縮のエネルギーとして使用されるクレアチンなどを生成するために使用されます。
また、皮膚のコラーゲンを生成するアミノ酸の内、約3分の1はグリシンが占めており、グリシンは肌の質を高める上で必要不可欠な成分とされています。
グリシンには抗酸化作用があるため、適量のグリシンを摂取することで老化の原因となる活性酸素の発生を抑え、何時までも若々しい肌を保つことが可能になります。
グリシンは睡眠にも効果があるのか?
グリシンは睡眠にも効果があることで有名です。
人間は入眠時において体の内部の温度を下げようとしますが、
グリシンには血管を拡張させたり、体熱を放出して体温を下げたりするという効果があります。
グリシンを摂取すると体の血の巡りが良くなるため、寝入りが悪いという方もスムーズに眠りにつくことが可能です。
また、質の高い睡眠であるノンレム睡眠の時間が増加し、ノンレム睡眠の中でも特に睡眠が深い徐波睡眠に短時間で到達することができるようになります。
睡眠時により深いリラックスを得られ、翌朝の眠気や疲労感が解消されるため、
デスクワーク中心の仕事をしている方には、日々の生活の中でグリシンの摂取を心がけている方も多いようです。
グリシンを摂取するにはどうすればよいか?
グリシンはマグロの赤み、帆立、車海老、ウニ等、魚介類に多く含まれています。
魚介類をバランスよく食事に取り入れていれば、グリシンが不足するということもないでしょう。
魚介類以外でグリシンを多く含む食材には、牛スジ、鶏の軟骨、豚足など、動物性のコラーゲンが代表的です。
また、食品での摂取が困難な場合はサプリメント等でグリシンを摂取する事も可能です。
Amazonや楽天市場などでも普通に売っているため、簡単に購入する事が出来ます。
グリシンは甘味があるため、購入したグリシンはカニやエビなどの風味づけ、白米の艶出しのための調味料として使用する事も可能です。
その他にも、グリシンは保存料としての使用も非常に有効です。
グリシンには大腸菌などの生成を阻害し、食品の日持ちを良くするという働きがあり、厚生労働大臣には指定添加物として安全性が認められています。
グリシンを購入する場合、睡眠用途に使用する場合は専用の睡眠サプリメントを、
調味料や保存料としても使用したい場合は楽天市場でグリシン単体を購入するのがよいでしょう。
グリシンを摂取する際の注意点
睡眠に効果があると分かったグリシンですが、グリシンを過剰摂取すると呼吸筋のマヒが起こる可能性があるので注意が必要です。
商品に書かれた注意事項を良く読んで使用しましょう。
また、妊娠中の女性や胎児の使用における安全性は保証されていないため、
使用の際にはかかりつけの医師に相談した方がいいでしょう。
なお、グリシンと統合失調症の治療薬であるクロザピンを併用すると、
その効果が弱まるとされていますので、使用の際はご注意下さい。